緑地の育成 2
一般の住宅団地でも木を植えることがこれまで以上に地域社会から要請されるようになるでしょう。
塩害に悩む海浜の住宅団地では、海岸に面して塩風を吸収できる松林を奥行き数十メートルにわたってつくっておくことは、昔からの常識でした。
この常識がここ2、30年の間にいつの間にか無視されてきていました。
このような海岸に森をつくる動向が強まり、それが東京湾全体の埋立地に約束事として決められれば、埋立地の景観や住み方は大きく改善されます。
たとえば水際線から奥行き100メートルは、公園だろうと、工場用地、オフィス用地、あるいは住宅団地だろうと、木を植えて海岸緑地にすることが一般化すれば、この緑地的土地利用は100年たっても変わらないでしょう。
森林は100年たてば、50年前より良くなるし、200年たてば、100年前よりも良くなるのです。
樹木というのはそういうものです。
潮風に強い木を選ばなければならないという問題はあるにしても、このような埋立地の前面を緑地にするという土地利用の方針は、今後東京湾岸の価値を高める重要な考え方です。